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TOP 創作村祭り 15年度妙高四季彩芸術展
 


審査員講評

 絵画の部

福井 爽人(さわと)(日本美術院理事 東京芸術大学教授)

 この展覧会も四回目となりました。最初の頃とくらべますと、出品作のレベルは大変に高くなりました。鑑賞者にとりましては、誠に楽しく、嬉しいことです。紙面の許す範囲で感想を申します。
「田植の頃」…穏やかで、平和な農村の佇いが秀でた色彩の扱い方で美しく表現されています。
「遠い日」…力強い大自然と初々しい少年を対比させた構図が魅力的で、成功しています。
「放射冷却」…深みのある輝きは、作者自身と自然との対話から醸し出された成果です。
「いもり池緑烟」…粘り強く誠実な仕事で、重厚な緑の季節を表現しています。
「妙高朝霧」…個性的で心象的な世界を感じさせる風景画です。
「賑わい」…スキーをする人々の視点を動的な画面に巧みに象徴しています。色彩的にも煌きを感じます。
「妙高 〜autumn heart〜」夏の日の哀感と倦怠が詩情を伴って表現されています。

長谷部 昇(自由美術協会会員)

 例年のように県内外に在住する多くの方々の出品があり、しかも質的に高いレベルにあると思われる作品を目の当たりにでき、大変勉強になりました。四季彩大賞の小谷さんの作品は季節感や大気をみごとに表現されました。これまでの誠実な取り組みが大きな華となったといえるでしょう。優秀賞の小沢さんの作品の新鮮さはこれからどのように展開するのでしょうか、楽しみにしています。奨励賞の渡辺さんの心の中の季節、畑山さんのスキーヤーたちの歓声が伝わってきました。また、秀作賞の小高さんが「光」を、引場さんが「香」を表そうとした着想がおもしろいと思いました。自分がみて感じたものを素直に表現しようとしている作品や常日頃の姿をてらいもなく題材にしようとしている作品に出会えることは大きな喜びでありました。
 最後に、石倉さん(新潟市)の版画、河原さん(長野市)の油彩画、関口さん(上越市)の水彩画にも私なりに注目したことを付記します。

村山 陽(一水会会員 日展会友)

 全体として作品のレベルは向上して着実さを増して、この展覧会の魅力になってきた。
「田植の頃」小谷龍吉氏…近景の三人の田植え姿で画面が際立つ。静謐な世界を表現した。
「遠い日」小沢秀之氏…妙高本峰をどーんと置き、手前の少女立像でその抒情性をもたせて、迫力ある画面を作り出している。
「放射冷却」牧野静雄氏…巧みである。これから破綻を恐れず、動的な表現も試みてほしい。
 奨励賞、渡辺一洋氏…奔放さ、熱っぽさを良しとした。中央部にもっと密度ある塊でも置きたくなった。鍵谷敏昭氏…画面上部でひきしめているが、近景にもう少し大きい部分を作ってみたらと思った。橋本清氏…中景の森林で迫力を増した。畑山ミナコ氏…ゆるやかに表現し、スキー場のにぎわいを表現している。発想の面白さを佳しとした。
 秀作賞、牛木勝恵氏の新緑の柔らかさ、渾川清吾氏、石田精氏の向上は嬉しい。他の方にも伝えたい事が多くあるが、紙面も尽きた。残念ではある。

増谷 直樹(上越教育大学教授)

 妙高を描くこの展覧会も回数を重ね、四年前に審査をさせていただいた時に比べ、作品の質が上がって少数激戦の感を呈してきたように感じます。大賞の小谷さんの作品は的確な構成力とあわい中にも繊細な色彩が魅力的で、毎日のように妙高を目にしている人でなくては描けないあたたかさを感じます。見ていて心が休まる作品です。大賞を最後まで競った小沢さん、妙高山に少女を配したダイナミックな構成に専門的に勉強なさったと思われる。とびぬけた作画力を感じました。牧野さんの80才を超した方とは思えない力強さと美しい色彩も大変魅力的です。奨励賞には、妙高山と水芭蕉を独特のタッチで描いた鍵谷さん。渡辺君のユニークで楽しい作品。池端の緑と霧にけぶる山がとても繊細な色調の橋本さん。畑山さんのスキーをする人々の楽しさが明るい画面から感じられる作品が選ばれました。秀作賞の中では桐山さんの独特な表現。石田さんのやさしい色彩、小高さんの温かい色調で描かれた池面が私の印象に残りました。

 写 真の部

▼ 森本 二太郎(にたろう)(日本写 真家協会会員)

 最初に全体を通覧した時に、軽い興奮を覚えた。明らかに昨年までよりも面白いし、味わいがある。技術的にもしっかりしている。題材にもバラエティがあって、見ていても素通りできない魅力を漂わせる作品が多く、作者それぞれの感覚や思いが素直に伝わってきて気持ちがいい。
大賞に推挙された山田守さんの「冬木立」は、一見地味だが、雪国の人なら誰でも目にできるような何気ない題材を、非常に的確で骨太な構成力と、微妙な光の生み出す奥深い味わいを感じとる繊細な目で、飽きのこないしっかりした本格作品に仕上げている。
 優秀賞、奨励賞のスナップ作品は、いずれも相手への心からの共感がにじんでいて、それが作品の魅力を爽やかで奥行きのあるものにしている。秀作以下の作品にも力のあるものが多く、作者が何を感じ何を伝えたい(見せたい)のかを、画面の中でもう一歩踏みこんで描き出せたら、恐らく上位作品と肩を並べることができたはずである。最後に、小さなサイズは大きなサイズに囲まれると見劣りがしそうに思われがちだが、写真表現としての本質的な価値は決して損なわれるものではないことも知っておいていただきたい。その上で、目的にあった、プリント形態、額装形態を考えていただきたい。

山田 昌男(日本写真家協会会員)

 四季彩大賞「冬木立」山田守様…さりげない風景を造形的に切り取ったところが、作者の感性を高く評価いたしました。冬の季節感がとても良く表現された力作です。「天心堂」村田弘様…妙高山と岡倉天心堂、秋の空気感が良く出ている。構図のバランスがすばらしい。「二人」土肥正浩様…祭りの楽しさが、見る人に伝わってくるスナップ写真です。二人の仲の良さが表現されている。「嫁ぐ朝」武藤春江様…雪の中での花嫁さんと母親でしょうか。大切に育てた娘を送り出すところをうまく撮影されています。「放課後」竹田捷幸様…高原でキャッチボールをしているところでしょうか。一本の樹を中心に逆光線で写したところが大変にすばらしいです。
「初春の水芭蕉」山田良一様…春の陽と水の色を良く考えて構図を決めた力作で数ある花の作品の中で、一際目に付いた作品です。「木漏日」新井清三様…深山の陽さすところを大胆に切り取った構図と露出をアンダーにして撮影されたことでどっしりとした作品に仕上げたところを評価します。
  今回の妙高四季彩芸術展は今迄にない力作ぞろいでした。特に、写真サイズが大きくなったことで表現力のある応募作品に、審査していて私自身たいへんに楽しく、一点一点じっくりと見ました。風景、人物、花と妙高を取り巻くこの地区は、写真撮影の被写体に恵まれています。それだけに、似通った作品が多くあり、残念に思うところもありました。自分のセンスに自信を持って四季を見て下さい。風景写真は妙高山が多く、もう少し違った時間と方向を考えて撮影されたらと思いました。写真全体に言えることは光線です。私は傑作は逆光線にあると信じています。皆様方も逆光線、あるいは斜光線で被写体を見て、被写体を観察して撮影して下さい。

橋本 浩市(新潟県展委員)

 今年は全体的に良い作品が多く、入賞を決めるには激戦だった。上位入賞は紙一重である。しかし、スナップは上位三点以外ぬきん出た作品は見られず残念。
冬木立…ブルーの単色でまとめた作品だが、画面右奥に見える明るい光が美しく表現されている。
天心堂…天心堂を主にして、妙高の山頂を入れることで、奥行きが出た。初冬の光の美しさを良く表現している。
二人…酔っぱらいの若衆を広角レンズでとらえた面白さがあり、特に、右男の髪型が面白い。
嫁ぐ朝…雪の降る日の結婚式は珍しく非常に良い。画面右側の祝い酒のビンが良い。
放課後…美しい光で表現されている作品だが、他の作品とくらべると、画面が半切と小さいために他の作品に迫力負けしてしまった。
初春の水芭蕉…光がすけて見えるような花の美しさが良く、ブルーの色の中に浮き上がって見える。
木漏れ日…全体にしぶい色の中に入り込む光の美しさを良くとらえている。しかし、下部をもう少し整理するともっと良くなるであろう。
 上位入賞を逃がした「干す」「負けちゃったぁ〜」「少女」「ひととき」「穏やかな秋日」が印象に残る作品である。

 

 

 

 
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