No.5 平成11年四季彩
大賞
「天心青嵐」(てんしんせいらん)
80号
柳澤 護男(やなぎさわもりお)
長野県長野市
東京美術学校(現東京芸大)第2代校長を務めた岡倉天心終焉の地、赤倉と妙高山をテーマに描こうと思い、天心の波瀾に富んだ生涯を青嵐と捉え、題名を「天心青嵐」とし、製作に入りました。
製作にあたり一番悩んだのは、青嵐のイメージをどのように表現したらよいのかということで、製作の殆どといっていいくらい、空というか空気を描くのに費やしました。
赤倉にある天心像は胸像なので、全身像を描く為に資料を集め、生身の人間像に置き換えて自分なりの天心像を作り上げました。テーマを欲張りすぎたのか、なかなかイメージが決まらず、小下図に時間を費やす結果
となりました。小下図に時間をかけた分、本画は比較的早く仕上ったのを覚えています。絵には完成がありませんが、どこまで画き込むか、どこで筆を置くかは、これからも私の絵に対する永遠のテーマです。

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